2011年6月6日月曜日

ビジネスも「スクラップ・アンド・ビルド」

twitterやFacebookが便利なので思考をぶつ切りにして伝えることしかして
いないので、なるべくブログでまとまった頭の使い方をしようと思っている。

今日はちょっと真面目にビジネスの話。

「こうだったらいいのに」とか「こうすれば絶対儲かるのに」という
アイディアやビジネスのほとんどは2つに分けることができる。

その2つとは
・もう誰かがやっている
・それをやることで不利益になってしまう人・会社が出てくる
※しかもその人・会社は大きな力を持っている

今日はこの後者について考えたい。

例えば「新聞の電子化によるコストダウン」だ。ビジネスマンの人が
一番良く読む新聞は日経だろうと思うがその価格に疑問がある。

新聞宅配:3,568円/月
電子購読:4,000円/月

この値段おかしくないだろうか?印刷費も配達料もかかる宅配のほうが
なんで安くなるのか疑問を感じずにはいられない。

おそらく日経新聞にもいろいろな事情があって、印刷会社や
宅配・販売店との関係性を切るわけにはいかないのだろう。

日経電子版が宅配より安くなったら、定期購読者の何%が電子版に
移行するのかは分からないが、発行部数が減るのは明らかだろう。

そうすることで廃業に追い込まれる印刷工場や販売代理店があるのかも
しれない。が、ユーザーに不利益な状態を続けていくのはどうなんだろう。

書物の電子書籍化、ユーザーにとってのデメリットは「嗜好性の低下」以外
にほどんどないと思っている。印刷しないのだから紙もインクも必要ないし
非常にエコ。また、置く場所にも困らなくなるので悪いことがない。

音楽業界でCDが売れなくなり、DL販売が主流になったように、出版業界
も痛みを伴いながら、書籍の電子化を推し進めていくべきではないだろうか。

そうすることで、今までは「出版」というハードルがあってなかなか作品を
世に出すことができなかった新人作家の作品に陽の光があたるようになったり
ソーシャルなマーケティングによって「ジャケ買いの失敗」がなくなったり
するのではないかと思っている。


写真集に握手券や投票券をくっつけてうるAKB商法が出てくるかもしれない。
一番売れた本が「ベストセラー」ではなく「ベストダウンローダー」と呼ばれる
ようになるかもしれない。

その点で感心したのは産経新聞だ。

産経新聞はスマートフォンアプリを通じて無料配信をしている。
定期購読すれば2,950円/月のところを無料配信だ。

日経にそこまでやってくれとは言わない。でも、業界のリーディングカンパニーが
ビジネスモデルを壊していかないと、世の中はきっと良くなってはいかない。

先行者メリットや、業界のTOPランナーだったら、今まで十分な利益を得ただろう。

本当に有益・有意義なユーザーサービスを考えて、日経に完全無料化とは
言わないまでも格安電子販売を始めて欲しいと思う。せめて月額2000円。

そうすることで僕のように別に日経の購読に必要性を感じていなく、ネットで
ニュース情報を得ているユーザーを新たに取り込むこともできるのではと思うのだが。

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